歯科用顕微鏡が”不可能”を”可能”に! 「顕微鏡歯科セミナー」(ケーオーデンタル主催・白水貿易協賛)開催
最近テレビや雑誌で話題になっている歯科用顕微鏡。実際に導入するといくらかかるの?治療はどう変わるの?経営への影響は?──開業医のそんな疑問に答える「顕微鏡歯科セミナー」(ケーオーデンタル株式会社主催・白水貿易株式会社協賛)が2010年10月31日(日)、東京・中野区の中野サンプラザで開かれた。
当日のテーマは「顕微鏡歯科の世界」。講師として登壇した本会発起人の三橋純医師(デンタルみつはし院長・日本顕微鏡歯科学会副会長)は、開業医が歯科用顕微鏡を導入するメリットについて、ときに自身の開業体験やユーモアを織りまぜながら解説した。
全国の歯科医院の数は、2008年に68,000軒を突破しており、実にコンビニ(45,000軒)の1.5倍以上。この「歯科医院戦国時代」の中、自院の特色をどのように出していくか、多くの開業医が頭を悩ませているに違いない。「医療の分野でもIT化が避けて通れない時代にあって、歯科用顕微鏡は歯科医療のIT化に不可欠な機器。患者に映像を交えながら治療経過を説明できるから、説得力が増し、患者の定着につながるし、自費診療の必要性についても納得してもらいやすく、収入増加につながる」と三橋医師の言。
一方、歯科用顕微鏡の導入効果は実際の治療でも顕著に現れる。肉眼では見えなかった病変が一瞬で把握でき、”見づらいところが見える”のではなく”見えないところが見える”ようになるのだ。「特に根管治療の際は、現代では超音波器具と顕微鏡が必須」と三橋医師は話す。
さらに、「アシスタントとの間で治療内容を正確に共有できる」等のチーム医療面、「治療で不自然な姿勢を強いられることで起こる腰・背部痛を防止できる」「加齢による視力低下の影響を最小限に抑えられる」等の医師自身の健康面をはじめ、メリットを挙げればきりがない。全国各地で開催されているこうしたセミナーでは三橋医師も頻繁に登壇しており、「歯科用顕微鏡がもたらすこうしたメリットに、一人でも多くの開業医の皆さんに触れてほしい」と話す。
セミナーではデモ用の顕微鏡に自由に触れることもできる。一見、歯科用顕微鏡は機器が大掛かりなため、「使い方が難しいのでは?」「慣れるまで時間がかかりそう」といった不安を持たれがちだが、一度レンズを覗いてみれば、印象もきっとがらりと変わるはずだ。
取材:MDNJ編集部