理念

理念

顕微鏡歯科ネットワークジャパンについて

「顕微鏡歯科ネットワークジャパン」は、顕微鏡歯科治療の普及と幅広い認知、会員相互の治療技能の向上、ひいては多くの問題を抱えた歯科医療の臨床現場の変革を目指し、顕微鏡歯科治療に取り組む歯科医師による自主運営の組織として2010年6月に設立されました。

設立趣旨

歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)が急速に普及し始めています。顕微鏡(マイクロスコープ)を使えば口の中を明るい光のもとで拡大観察できるため、こうしたトラブルを未然に防ぐことが可能になりました。

しかし、顕微鏡歯科治療のメリットはそれだけではありません。もう一つの大きなメリットとして挙げられるのが”治療の可視化”です。

多くの歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)は、ビデオカメラを装着することで、歯科医師が見ている映像をビデオ記録として残すことができます。映像は、患者に治療の経過を説明する際に利用できるのはもちろんですが、それだけに留まらず、歯科医療を社会に発信する手段として積極的に利用するべきであると私たちは考えています。

近年、医療に関する情報公開の必要性が声高に叫ばれています。口の中という”ブラックボックス”で行われる歯科医療は、情報公開が最も遅れている分野の一つといっても過言ではありません。歯科医療の発展を阻んできたこの閉鎖的な現状を変革するためには、治療の詳細を外部に発信することで第三者からしかるべき評価・検証を受けることが不可欠です。歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)とインターネットという最新技術の組み合わせは、そのための強力なツールとなる大きな可能性を秘めているのです。

ところが、残念ながらわが国では現在、顕微鏡(マイクロスコープ)を用いた歯科治療はまだ十分に普及しているとはいえないのが現状です。歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)の普及率がまだ数%程度に留まることに加え、顕微鏡(マイクロスコープ)を持ってはいても使いこなせない歯科医師も少なくありません。さらには、ただ顕微鏡(マイクロスコープ)を置いているだけであたかも優良歯科医院であるかのごとく振る舞う歯科医師も少なからず存在し、およそ患者に正しい情報が行き渡っているとはいえない状況なのです。

こうした中、私たちは優れた顕微鏡歯科治療の普及・認知活動を推進するため、平成22年6月に「顕微鏡歯科ネットワークジャパン」を設立しました。本会ではまず活動の柱として、優れた治療技術を持ち、患者の健康のために日々精進している歯科医師をビデオ審査により「v-Super Dentist」に認定し、ウェブサイトを通じてその情報を一般に公開します。これは患者が信頼できる歯科医院を選択し、よりよい治療を受けるための一助となることを狙いとしたものです。

加えて、本ウェブサイトでは認定医の治療動画を公開するという国内初の試みを通して、優れた治療技術を持つ歯科医師が適切な評価を受けるための支援を行い、歯科医療に対する社会からの信頼向上に取り組んでいきたいと考えています。

多くの歯科医師の皆様の入会と、一般の方々のご支援・ご理解をお願い申し上げます。

2010年12月
顕微鏡歯科ネットワークジャパン
設立発起人
 三橋 純
 吉田 格
 櫻井 善明
運営者
 藤﨑 茂夫

活動内容

v-Super Dentist認定制度の運営・管理
顕微鏡歯科治療を含む歯科全般の情報提供
顕微鏡歯科治療の質の向上と教育
ポータルサイトの運営(患者への歯科医師の紹介や広報活動など)

会員数

v-Super Dentist:メンバー14名
賛助メンバー:1名
※2017年6月現在
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